「消化力」を大切に

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たくさんの食事法の中で、私は「アーユルヴェーダ」の食事法を参考にしています。

アーユルヴェーダはインド発祥のものなので、スパイスをふんだんに使用したインドっぽいものを食べていると思われるかもしれませんが、そんなことはしていません。

じゃあ何をしているのかというと、「消化力に応じた食事」をとるように心がけています。

消化する力が弱っている時は消化に負担をかけない食事を、消化の火が燃え盛っている時はずっしりした食事を。それを意識すると、自ずとどういう食事をするかが見えてきます。

心の底から「美味しい!!」と感じるのは消化力が正常な証拠。

消化の火は焚き火に似ていて、小さな火に薪をドカっと入れると火が弱ってしまうし、大きく燃え上がっている火に対してほんの少しの薪しか入れないとあっという間に燃やし尽くされて燃料がなくなり火は消えてしまいます。湿った薪や汚れた薪を入れるとうまく燃えなくてススが出たりもします。

つまり、火がいつもいい状態で燃えるためには、いいタイミングで適量の質のいい薪をくべ続ける必要があるわけです。

そんなイメージで食事をすると、巷に溢れるたくさんの「体にいい食事」情報に惑わされなくなります。常に自分の食欲と食べた後の体の状態を観察して、何かおかしい時は「最近何食べたっけ?」「どんな食べ方をしたっけ?」と振り返り。それを繰り返すことで、「どうやらあの食品を食べると毎回体調がおかしいぞ」とか「この食事はすぐにお腹がすくな」とか、自分の体験を元にした情報が蓄積していきます。

私はこの方法をかれこれ8年ほど続けています。最初は「消化力」の感覚が掴めず「頭」で考えて食べる癖が抜けなくて失敗を繰り返していたけれど、いろいろな体験をしたおかげでやっと「消化力」を見つめる目が育ってきました。

どんなに栄養満点の食材を食べても、それが正しく消化されないと、身になりません。体のために何を食べるかを考える前に、「自分の消化力はどうなっている?」ということに目を向けてみると、意外と知らなかった自分のことが少しずつわかってきます。

アーユルヴェーダの浄化療法を受けたお話。この頃はまだ「頭」で考えて食事していた。私がいかに食事に迷走していたかがわかります。かなりの長文なので、お時間があるときに読んでみてください。

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