これから出産予定の人は、「近所の助産院」を探しておいた方がいい

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昨日は助産院で体重測定のイベントでした。

このイベントは第1・第3水曜日に満1歳までの赤ちゃんの体重を無料で測るもので、開院当初から続けています。

出産を経験した人は「助産師」という職業を知っている方が多いと思いますが、世間的に助産師の認知度はまだまだ高くはありません。「助産院」に関しても同様です。
「助産師ってなんですか?」とか「どんな仕事なんですか?」と聞かれることがよくあります。

「産婆です。出産に立ち会います」というと、皆「あー」と納得。

ただ、この説明には私自身釈然としていない部分があります。わかりやすく「助産師」=「産婆」=「出産」と説明していますが、助産師の仕事は「出産」だけに限りません。

妊娠、出産、産後、さらには女性のライフステージ全てにおいて、その健康をサポートする仕事なんです。最近では助産師による性教育も盛んに行われています。

寒くなったので院内の陽の当たる場所を探す。最近の午後はこの窓辺が暖かい。

私の助産院は出産を扱っていません。

そもそも認知度の低い「助産師」が、「助産院」というものを開いていて、産婆であり「助産=産むを助ける」という名称であるにもかかわらず出産を取り扱っていないとなると、「一体あそこは何をするところなの?」と思われて当然と思います。

主には育児相談、授乳相談をしているわけなのですが、それもまたピンとこないことでしょう。

産後は赤ちゃんのために「授乳」をします。実はその「授乳」が、世間が想像する状態とはかなり乖離しており、なかなかに壮絶なのです。特に母乳育児を軌道にのせるためには、助産師による適切なサポートが欠かせません。母乳育児をしている限りは、乳腺炎などのトラブルが起きる可能性も常にあります。

そんな中で、出産後産院から自宅にもどった後の相談先となるのが「助産院」なのです。

育児相談なら保健所や子育て広場でも可能ですが、授乳のこととなると「助産師さんに相談して」となります。

しかし妊娠中の女性でさえ、「産後の授乳はとっても大変で常にトラブルと隣り合わせ」という現実を知りません。知らないのだから、その相談先を事前に調べておくはずもなく、いざトラブルが起きたときに、非常に困ってしまうわけです。

なので私は、急なトラブルのとき相談場所に困らないようにしたいと思って活動しています。

症状が出て困りに困ってやっと助産院に辿り着くパターンが多いのですが、そうなる前から助産院の存在を知ってもらい、事前にトラブルを回避する方法を学んだり、いざというときに慌てないで済むようにしたいのです。

さらに困った時だけではなく、子育て広場的な、交流の場を作りたいという思惑もあります。

その第一歩として、月2回、誰でも参加できる体重測定イベントを開催しているわけです。困りごとがあってもなくても、お子さんの成長を確認がてら、助産院に気軽に足を運ぶ。助産院がもっと身近な存在になると嬉しいです。

どの地域にも「助産院」や「出張専門の助産師」がいるはずなので、これから出産する方や授乳中の方は、ぜひ近所の助産院を探してみて欲しいと思っています。

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