自宅で使用している掛け布団カバー。
それが今日ついに、掛け布団カバーとしての役目を終えました。
わたしはモノをなるべく最後まで「使い切る」ことに、情熱を注いでいます。
この掛け布団カバーはもう何年使っているのかわからないくらいで、最近では生地がうすくなり2箇所ほど裂けてしまい、その部分を刺繍しながら、いけるところまで頑張れ!という感じでつかっていたもの。
なんとか持ちこたえていたものの、今日見たら、ついにいろいろな箇所がビリビリに裂けていて、こうなるともう、直しようがありません。
がんばれば直せないわけでもないけど、もやはツギハギだらけで直すのに非常に手間がかかるし、せっかく直したとしても、生地全体がもう限界だから、また別のところが次々に裂けてしまうのは明らかです。
生地が崩壊する寸前の、とろりとなめらなか肌触りは本当に気持ちよく、新品のパリッとした爽やかさとはまた別の嬉しさがあります。これは大事につかいこまないと味わえない、贅沢なうれしさです。
掛け布団カバーとしての役目を終えたこの布は、今度はちいさく切り刻んで、お掃除用の雑巾(かっこよく言えば「ウエス」)として活躍します。
ここまで使うと、さすがに捨てる時に「もったいない」という気持ちは浮かんでこなくて、ほんとうにいままでありがとねという気持ちでお別れできます。
きっと掛け布団カバーも、思い残すことなく、成仏できるんじゃないかと思います。
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