助産院でだっことおんぶを教えています。
だっこは育児をしていくうえで避けては通れない行為なのに、あまりに当たり前すぎて「できて当然」と思われているのか、しっかりと教わる機会がありません。だっこすらしっかり教わっていないのにおんぶを教えてもらえるはずもなく、「1回もおんぶしたことがありません」という方にいままでたくさん出会ってきました。
確かにおんぶは赤ちゃんを背中にのせなければならず、特にだっこ状態から背中への移動途中は安定感に欠け、その動作に不安を感じるのもよくわかります。赤ちゃんがある程度大きくなって自分から背中にしがみついてくれるならまだしも、それ以前の赤ちゃんを安全におんぶ姿勢に持っていくには練習が必要です。
でも練習してでも、おんぶは全員に習得してもらいたいと、私は思っています。
理由は、おんぶができるとすごく楽だからです。
おんぶは抱っこに比べて子どもの重さを感じにくいです。しかも体の前方があくからとても動きやすい。軽いし動きやすいから、苦にならない。苦にならないと、子どもがぐずっても「よし、おんぶしてあげよう」とすぐに対応してあげることができます。
すぐ対応してくれて子どもも嬉しいし、親も楽だし、いいことだらけ。
そんなおんぶを「難しくてできない」と簡単に諦めてしまうのはあまりにももったいないです。おんぶは子どもが3歳くらいまでたくさん活躍する育児スキルで、言葉でそれなりにコミュニケーションが取れるようになるまでの間、大いに育児を助けてくれます。
助産院では毎月のベビーラップおんぶ講習会の他、お手持ちのだっこ紐でのおんぶ練習も行っています。みんな、快適な「おんぶの世界」に足を踏み入れてみてほしいです。
コメント