身体の状態を把握する方法の一つに、「舌の観察」があります。
毎朝起床直後に鏡の前に立ち、下をべっと出して観察すると、日によって違いがあることに気づきます。
側面に歯の跡がついていたり、全体的にぽってりと浮腫んでいたり、赤みが強かったり、ひび割れていたり、舌苔がついていたり。その舌を見て自分で何かを診断できるわけではないけれど、そうやって毎日観察することで、自分の身体に意識がいくということに意味があると思っています。
例えば、前の日に食べすぎて胃が重い感じがする日は舌苔がたくさんついているな、とか、寝不足続きの時は舌がひび割れてることが多いな、とか、そういう自分の変化を知ることができます。毎日毎日見ていると、体調が良い時の舌、悪い時の舌がなんとなくわかってきて、こういう舌の時は体調を崩しがちだぞと察しがつくようになれば舌観察の上級者。
私は食べすぎや寝不足などで調子がイマイチだわ、という時は舌の調子も良くなくて、舌苔が多めについていることが多いです。そういう日は昼過ぎから頭痛がしてきたり、なんとなく気持ち悪い感じがして食欲がなかったり、便秘気味になったりもします。「舌も変だし、体調も変だし、なんとかせねば!」と消化にいいものを食べてみたり早寝したりして、観察も楽しければ体調を立て直すための試行錯誤もまた楽しい。
アーユルヴェーダを勉強し始めてすぐに習った「舌の清掃」も、毎朝実践しています。タングスクレーパーという専用の器具を舌の上で2−3回軽く滑らせると舌苔が取れて、口の中がとてもさっぱりします。
舌の観察は手間要らずでいつでも簡単にできるので、明日から早速生活に取り入れてみてほしいです。
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タングスクレーパーってこういうもの。私が通っていた母校の商品。擦りすぎ注意。優しく2−3回滑らせるだけ。それ以上はやっちゃダメ。「舌苔全部こそげとるぞ!」ってゴシゴシするのは舌が傷つくので御法度。
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