授乳相談で、食事と母乳の関係について、よく質問されます。
「母親の食べるものは母乳に影響があるのか」。
答えは「関係ある」です。
最近は「母親が食べたものがダイレクトに母乳に出るわけではないから、関係ない」との説も出回っていますが、やっぱり関係はあるのです。
関係あるといっても
甘いもの=母乳が詰まる とか
辛いもの=母乳が辛くなる=赤ちゃんが嫌がって飲まなくなる
とか、そういう直接的なことではありません。
生活習慣病を考えると、イメージしやすいかと思います。
ジャンクフードばかり食べたり偏った食事をしていると、肌が荒れてきたり、便秘になったり、体重が増えてきたり、なんとなく身体がだるくなったりします。
それでも生活を正さないでいると、血液検査で数値に異常がでてきて、ゆくゆくは高血圧や糖尿病などの生活習慣病を発症してしまいます。これは明らかに、食生活が乱れているから。
母乳も一緒です。食べ物が関係ないはずがありません。
でも、食べ物「だけ」が関係しているわけでもないのです。
食べ物には気をつけていても、ストレスフルだったり、忙しい毎日で十分な休息が取れていなかったりすると、やはり身体を壊してしまう恐れがあります。
もっというと、体質もおおいに関係します。多少の不摂生ではビクともしない人もいれば、すぐに体調に出てしまう人もいます。
なので、一概に「甘いものが悪い」とか「乳製品が悪い」とか、言えるものではありません。
「じゃあどうすればいいの」という声が聞こえてきそうですが、結局はそれぞれの体質に合わせた健康的な食事と生活リズムで過ごすのが良いということになります。
そこで活躍するのが「アーユルヴェーダの体質理論」なのです。
アーユルヴェーダの話はとても長くなるので割愛しますが、体質に合わせた適切な生活とは何かを知ることができます。
身体全体を整えていくと、母乳のトラブルも徐々に改善していきます。逆に母乳だけに注目していては、なかなか問題の解決には至らないと思います。
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