だっことおんぶにハマった理由は「育児を楽にしてくれるから」

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口をひらけば「だっことおんぶ」。
助産院のホームページにもでかでかと載せている「だっことおんぶ」。

だっことおんぶの何がそんなにいいの?
どうしてそんなにだっことおんぶを広めようとしているの?
という方に向けてこの記事を書いています。

なぜここまでだっことおんぶハマったのか
そのきっかけなど振り返りながらまとめてみようと思います。

かなりの長文になりますがお付き合いください。

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先に結論

先に書きますが、
私がだっことおんぶにハマったのは

「『快適なだっことおんぶ』は育児を楽にしてくれる!」
そう確信したから。

「快適なだっこ」は抱く人にとってストレスがないだけでなく、むしろ心地いい。
子どもにとっても、だっこしてほしい時にその欲求を叶えてもらえて安心する。
親にとっても子どもにとってもいいことづくめなのです。

しかし、ここに至るまでには長い道のりがありました。

だっこに対する無知と偏見 〜快適なだっこに出会う前〜

だっこって何歳くらいまでするイメージですか?

昔の私は、せいぜい2歳くらいまで…?とぼんやりと感じていました。

ある日外出先で、小学校1年生くらいの男の子が、お母さんにピターっとだっこされていたんです。
今でこそ微笑ましい風景なのですが、その当時は強い違和感を覚えました。

「え、あんなに大きい子が、あんな風にだっこされるの!?」

どちらかというと、否定的な感情です。なんか変だな、と。
歩けるようになったらだっこは終わり、と勝手に思い込んでいたんだと思います。

スリングとの出会い 〜助産師学生時代〜

助産師学生時代、泊り込みの助産院実習がありました。
そこでスリングに出会います。

スリングを使うと赤ちゃんが泣きやむらしい

そんな噂を耳にしたことはありましたが、実際に使うのは初めて。
使い方を聞いてだっこしてみたものの
袋状のスリングの中に赤ちゃんがすっぽりと入り(いま思うと、間違った使い方をしていたのですが…)、窒息してしまうのではないかとハラハラドキドキ。

確かに赤ちゃんは静かに寝ているけれど、これは片時も目を離せないぞ!
全神経を集中してスリングの中の赤ちゃんを見守っていました。

まったく安心できない、怖い抱っこ紐だな、自分には扱えない、という印象でした。

助産師になり働きだしてからも、授乳の方法は勉強するけれど、だっこの詳しい方法を学ぶ機会がないまま時は流れていきました。

とにかくだっこがつらい 〜自身の出産〜

そんななか自身が母親になりました。
スリングへの苦手意識はあるものの、「子どもにとって良いだっこ紐だ」との情報がずっと気になっており、インターネットで購入。
しかし、全く使いこなせずタンスの肥やしに。スリングコンプレックスは大きくなっていきました。

結局バックル式の定番だっこ紐をヘビーユース。
しかし1歳頃には子どもの重さで肩が限界に!とにかく肩が痛い。
子どもをだっこして重い買い物袋持って、もう無理!もうだっこひも無理!!

でも素手だっこも重いし、何より両手がふさがってだっこ中はなにもできない。
なにもできないストレスで心が荒んでいきました。

1歳過ぎて子どもが歩けるようになっても、まだまだだっこをせがまれました。
だっこがつらすぎる。お願いだから歩いて。どんどんだっこが嫌いになる。
とてもつらい時期でした。このつらさは、3歳頃まで続いたのでした。

スリングの勉強を決意 〜産後ケア施設勤務時代〜

子どもが4歳を過ぎ、もうすぐ5歳。
だっこが目に見えて減ってきて、ほっとしていた頃。私は産後ケア専門の施設で働き始めました。

ここにスリングが置いてあり、スタッフは日常的に使っています。
「わ、スリングだ。使うの怖い。」
同僚に教えてもらい、こわごわ使ってみるものの、やっぱりしっくりきません。

これ使い方あってるの?大丈夫?こどもの足、圧迫してない?窒息しない?首ぐにゃぐにゃだけど??頭の中はハテナだらけ。

ダメだ、ちゃんと使い方を勉強しないと危険だ。やらなきゃ!

帰宅後すぐに「スリング 講習」でネット検索。
すると、スリングの使い方も含め、だっこについて専門的に学べる講座を発見。

これだ!と思い、すぐに申し込みました。

開眼! 〜ベビーウェアリング講座受講〜

講座は全部で6日間。だっこの歴史や効果、だっこ紐の種類などたくさんのことを学びます。
スリングだけではなく、兵児帯、ベビーラップというだっこ紐の存在も初めて知りました。

とにかく驚いたのは、スリングと兵児帯でのだっこの快適さ。兵児帯はおんぶもできます。

なにこれ肩全然痛くないんですけど。それどころか、こどもとぴったりと密着して心地いい。
今までのだっこはなんだったんだ!!!

目からウロコとはこのこと。

帰宅後、我が子にお願いしてさっそく練習をさせてもらいました。
やっぱり肩が全然痛くない。4歳の我が子をぴったりだっこ・おんぶできる。

そしてなにより、子どもがとっても嬉しそうなのです。

家で「だっこする?」と聞くと満面の笑みでうなずいて駆けよってくる。
保育園の帰り道、ひと気のない道に入った途端「ママ、おんぶしてくれる?」と尋ねてくる我が子。
「いいよ」と言ってあげられることがほんとうに嬉しかった。

「快適なだっこ」を知らなければ、保育園帰り(=仕事帰り)に大量の荷物を持った状態でのおんぶは、精神的にも肉体的にも無理だったと思います。

ここから、一気に子育てが楽になりました。
こどもがぐずっても、忙しい時はおんぶしながら家事ができる。
時間があるときはだっこやおんぶでベランダに出て二人で気持ちを落ち着かせる。
そんな機会が増えました。

あんなにつらくて早く卒業したかっただっこが、
「いつまでだっこさせてくれるかな?もっともっとだっこしたいな。」
と思えるものに変化したのです。
もっと早くに出会っていたらどんなに良かったか。

だっことおんぶの専門家になる 〜開業〜

そこからだっことおんぶの道を突き進みました。いろいろなだっこ紐をとにかく研究。

ある子育て系のイベントで、ベビーラップの老舗メーカー「ディディモス」に出会ったのもこの頃。
ディディモス主催の「ベビーラップアドバイザー養成講座」が開催されると聞き迷わず参加。
第1期生として活動を始めました。

現在は「快適なだっこ」のための道具として、ベビーラップとスリングをメインに講習会を開催しています。

講習会に参加する人たちが「肩が楽!」「ぴったりくっついてて気持ちいい!」と言ってくれる。
やっぱりだっこっていいなー、もっとたくさんの人にこの感覚を味わってもらいたいな、という想いは日に日に強くなっています。

まとめ

だっことおんぶに対する熱い思いが伝わったでしょうか?

「快適なだっこ」は、今までのだっこに対する認識、
さらには子育てに対する意識までもが180度変わる、すごいものなのです。

だっこやおんぶのいいところは、何か特別なことをしなくても、日々の生活の中でこどもと十分にスキンシップが取れるところです。それにより、親も子もいままでよりずっと自由になれるのです。

育児で常に時間に追われるように感じている人には、一度でいいので「快適なだっこ」を体験してもらいたいです。

この「快適なだっこ」は、「ベビーウェアリング」といわれるもので、日本でもじわじわとその考えが広まりつつあります。

「ベビーウェアリング」については、また別の記事に詳しくまとめようと思います。

ベビーラップってなに?という方に向けて記事を書いています。よかったらのぞいてみてください。↓

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