赤ちゃんを一枚布で身にまとうように抱っこする「ベビーラップ」。
まだお話しできない赤ちゃんと、簡単な手話やジェスチャーなどの手の動きでおしゃべりする「ベビーサイン」。
このふたつは、育児をかなり楽にしてくれる、最強の組み合わせではないかと私は思っています。
赤ちゃんのお世話はとても大変ですが、でも、赤ちゃんの頃の「要求」というのは限られています。ある意味、「対応しやすい」ものなのです。
お腹がすいたとかうんちが出たとか眠いとか、そういう生理的な欲求を除くと、それ以外は「抱っこして欲しい」とか、「遊んで欲しい」とか、ふれあいを求める欲求がほとんど。1歳を過ぎてくるとここに「自分でやりたい」という気持ちが加わってきます。
大人はどうしても忙しくてそういう赤ちゃんの欲求を後回しにしたり、なんとか一人で遊んでいてくれないかと考えがちだけど、ベビーラップがあると、ふれあいを求める欲求を簡単に満たすことができます。ベビーラップの抱っこは体への負担が軽いから、抱っこが苦にならず、いつでも欲求に答えてあげることができるのです。
さらにベビーサインがあることで、より細かく赤ちゃんの考えていることがわかるようになります。
離乳食をなかなか食べないのなんでだろう?と思ったら、【水】のサインで「のどが渇いているから、先に水が飲みたいよ」と教えてくれたり、【飛行機】【聞こえる】のサインで、「飛行機の音がするね」と教えてくれたりといった感じで、赤ちゃんとしっかりとコミュニケーションが取れる。
サインで「自分でできないから手伝って欲しい」「これは自分でやりたい」という気持ちも伝えてくれるから、「自分でやりたかったのに!キーーーー!!!」というイヤイヤ期特有のトラブルも回避できます。
こういうふうに幼い頃から自分の欲求をたくさん満たしてもらっていると、大人がどうしても手が離せない時とか、いざというときに「いつもやってもらっているから、まあ今回は我慢しようか」と思ってくれるようで、道端でひっくり返って駄々をこねたり、要求が叶うまで大声で泣き叫んだりというような無茶苦茶な訴えが少なくなるように感じています。
「泣き叫ばなくても大丈夫、待っていればちゃんということを聞いてもらえるから」という安心感が育っていくのだと思います。
そんなベビーラップとベビーサインに、私は惚れ込んでいます。役に立つだけじゃなく、どちらもとっても楽しく、大人の私にもワクワク感をくれる、素晴らしい育児法です。
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