妊娠中から、授乳をどうするかついて考えておくことは、「良い産後」を過ごすうえで重要なことです。
母乳かミルクか混合か、その選択はそれぞれの家族のニーズに応じてやっていけばいいのだけど、母乳をあげたかったのに十分に出ないとか、逆にミルクメインが良かったのに母乳が出過ぎて胸が張ってつらいとか、産前に思い描いていた姿とかけ離れた状態は、ただでさえ大変な産後の生活に追い打ちをかけることになります。
母乳の出る出ないはもちろん体質もあるのだけど、それ以上に出産直後からどのように授乳をおこなっているか、どのように胸をケアしているかに大きく左右されるため、適切な対応をとることで理想の状態に近づけることができます。
でもそれを知らなくて、いざ出産して「授乳」という行為に直面してから、思っていた状態との違いに困惑する人が多すぎる。
知っていればある程度コントロールできることが、知らないせいで困った状態に陥るのは、非常にもったいないなと思います。
ソラチ助産院にも、授乳に関するたくさんの相談が寄せられます。
・母乳メインで育てたいのに、足りないようで赤ちゃんがすぐ泣く
・母乳量を測ったらミルク缶に書いてある1回量に届かなくて、母乳が足りていないのではないか
・産院に言われたミルクの量を赤ちゃんが飲み干さない
・赤ちゃんが怒って母乳を吸ってくれない
・胸が張っていて直接飲ませられない
・ミルクメインでいきたかったのに母乳が出過ぎて母乳メインになってしまっている
産院任せにしていると、このように思わぬ方向にいってしまうことが多々あり、それを防ぐためには、「自分はどういうふうに授乳をしていきたいのか」という方針を、妊娠中からはっきりさせておく必要があるのです。
それがはっきりしていれば、自分の希望を産院に伝えることができて、それに沿ったケアを受けられる可能性が上がります。
方針が決まっていないと産院にしっかり自分の意思を伝えられないし
伝えられていないから病院側も、その人に合った一貫したケアを提供することができません。
一貫したケアを受けられないまま退院すると、結局どうしていいのか、どうしたいのかもわからないまま日々の生活に追われ、気づいたときには母乳が出ない、または出過ぎる状態になっていたりします。
探そうと思えば、今はWEBサイトやSNSにたくさんの情報が無料で提供されています。
ネットの情報に混乱したら、産院や、近くの助産院に相談すればいい。
母乳がいい!
混合がいい!
ミルクがいい!
母乳でもミルクでもどっちでもいいから負担が少ないのがいい!
答えはなんでもいいんです。
大切なのは自分なりの答えを持っていること。
「誰かにそれがいいって言われたから」じゃない、自分で考えた結果の意見を持っていること。
それを周りにしっかり伝えられることです。
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ソラチ助産院でも妊娠中の相談受け付けてます。↓
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