冷えとり健康法をやめた話

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20代半ば、不摂生がたたって体調を崩していた時に出会った「冷えとり健康法」。

当時は頻回な下痢で、急に襲ってくる腹痛に電車を途中下車することも多く、外出が恐ろしく感じていました。冷え性もひどくて湯たんぽをしないと絶対に眠れない。

何かのアレルギーで、急に鼻水がダーっと出ることがあり、そうなると匂いが全くわからない。当時アロマセラピーの学校に通っていましたが、精油の香りをかぐと必ず鼻水が出てとても困りました。

体調の悪さで日常生活に支障をきたしていて、なんとかせねばと思っていた時に、雑誌で「冷えとり健康法」を知りました。

この本に出てくる青木さんはまるで自分のようで、何度も読み返しました。

冷えとり健康法は「頭寒足熱」、とにかく下半身を冷やさないようにします。

冷えとり専用の絹と綿の靴下を最低4枚交互に重ねばき。時間の許すかぎり半身浴をします。食事は腹八分。精神的な不安定も冷えを起こすので、おおらかな気持ちで過ごすことを心がけます。

この健康法はとても面白くて、数年間続けていました。身体の不調も不思議と改善。

ただ、頑固な冷え性だけはどうにも治りませんでした。靴下を脱ぐといつも足は冷たいまま。

「私、一生この靴下履き続けるの?」

元来めんどうくさがりな私は、毎日の靴下重ねばきや大量の洗濯が面倒になり、あるとき、靴下重ねばきをやめてみました。

今は靴下1枚でも平気になった。

私は自分自身で足を温める力を持っているはずだ!
そう信じて、靴下以外で冷えを改善をする決意をします。ダメだったらまた靴下履けば良いやという、冷えとり健康法への信頼感も、チャレンジへの勇気をくれました。

それから試行錯誤した結果、現在は冷えとり靴下なしで過ごすことができています。冬も布団に入れば足はポカポカ。

冷えの改善に一番効果があったのは「歩くこと」だと思います。今も意識的に歩くようにしています。

今日は朝から雨で気温も20℃にとどかず、ひんやりしています。昔の私なら寒くて寒くて、靴下重ねばき+ズボンの下にレギンス+足元に湯たんぽ必須。

でも今は、そのどれもが必要ありません。数年前には想像もできなかった嬉しい変化です。こういう自分実験が本当に楽しくて、毎日毎日、まったく退屈しません。

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